2026年6月にAI-900の後継として正式リリースされたAI-901は、Microsoftの新しいAI Fundamentals資格として注目を集めています。
これは、生成AI・エージェント・Microsoft Foundryを中心に再設計された“現代型AIエージェント開発の登竜門資格”としてリニューアルし、登場しました。
本記事では、「これからAI-901の試験対策を始める」という方でも、3週間でAI-901合格を狙うための具体的な勉強方法とスケジュールをまとめます。AI-901はAI-900に比べてMicrosoft Foundryでの実装比率が高いので、概念学習だけでは不十分です。実機イメージを意識した学習が合否を分けます。

先に結論です。
AI-901は、概念4割+Foundryでの実装6割という配分です。つまり、AIの概念を知っているだけでは合格点に届きません。問題演習→公式Learn(またはUdemy)&ハンズオン→問題演習+模擬試験」の「問題演習サンドイッチ方式」で進めれば、3週間で十分合格を狙えます✅🎯
AI-901とはどんな試験?まずは全体像をおさらい

AI-901は、MicrosoftのAI Fundamentals資格としてAI-900を引き継ぐ後継試験です。
最大の特徴は、出題ドメインが「AIの概念と機能の理解(40〜45%)」と「Microsoft Foundryを使ったAIソリューション実装(55〜60%)」の2本柱に整理されたことです。
これは、AI-900のように広く浅く触れる試験ではなく、Foundryでの実装力を中心に据えた試験へと姿を変えていることを意味します。
| 項目 | 詳細 |
| 対象レベル | 初級(AIソリューション開発のキャリア初期向け) |
| 前提条件 | Azure AIの概念知識、基本的な技術スキル、Python構文の理解、Azureリソースへの慣れ |
| 主な出題範囲 | AI概念と機能、責任あるAI、Microsoft Foundryでの実装(生成AI・エージェント・Vision・Speech・Content Understanding) |
| 試験時間/問題数 | 45分 / 約60問程度 |
| 試験形式 | 多肢選択式 |
| 合格ライン | 700/1000点 |
| AI-900との関係 | AI-900は2026年6月30日に終了予定、AI-901が後継資格 |
AI-901試験について詳しくは、以下の記事で詳しく解説しています。

とくに重要なのは、AI-901が「AIを知っているか」だけでなく、「Foundryで動かせるか」を測る試験になっている点です。
Microsoft公式の試験条項でも、FoundryポータルでのモデルデプロイやFoundry SDKを使ったチャットクライアント構築などが明確にスキル項目として記載されています。
「前段となるAI-900試験からどう変わったのか?」については、以下の記事で詳しく解説しています。

AI-901合格に必要な勉強時間の目安

AI-901は Microsoft Foundry によるAIアプリケーションの実装の全体像が問われるため、アプリケーション開発への理解度が勉強時間の目安に影響を与えます。
例えば、「一夜漬けで勉強すれば余裕で合格だった」という事例があったとしても、それが自身の対策に当てはまらない可能性があります。無理なくAI-901に合格するためには、3週間プランをベースに組むのが現実的な合格戦略になります。
| 項目 | 詳細 |
| 未経験者 | 50時間(1日1.5〜2時間 × 3週間) |
| IT経験者 | 30時間(1日1時間前後 × 3週間) |
| Python・Azure経験者 | 15時間(実装パートを短縮可能) |
| 目標正答率 | 模擬試験で80%以上を安定して取れる状態 |
とくに未経験者は、PythonとAzureポータルの基本操作に時間を取られがちです。逆にPythonとAzureに触れたことがある人なら、概念パートを抑えるだけで合格圏に届くため、学習時間はぐっと短くなります。

一方で、前段のAI-900試験は「AIとMicrosoft AzureにおけるAIアプリケーションの概念」さえ暗記していれば合格できるような内容だったため、AI-901になり試験の難易度は上がった、と言えるでしょう👓🔥
AI-901合格のための効果的な勉強方法

AI-901で短期合格を目指すなら、「問題演習+公式Learn(またはUdemy)で全体演習の把握→ハンズオンとMicrosoft Foundry実機操作→問題演習→模擬試験」の流れが最強です。
効率的に試験合格に向けた学習を進めたいなら、「問題演習」で「体系理解&ハンズオン」を挟む、「問題演習サンドイッチ方式」の進め方が有効です。
ステップ1:問題演習+公式Learn(またはUdemy)で全体像の把握
一番最初のステップは、「問題演習」を実施してみることです。
「いきなり問題演習・・・?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、全体像を把握するために問題演習を取り入れることで、学習効率をグンと上げることが可能です。
事実、最初は意味の分からない単語・情報ばかりで認知的負荷は高いのですが、
・自身の今の知識レベルと、どれくらいのギャップがあるのか
・逆算して、どういう学習計画を立てればよいのか
といった、AI-901試験に合格するための学習ロードマップを描くことが可能です。
この活動の後に、Microsoft公式Learn、またはUdemyで学習し、AI-901試験の全体像を捉えます。


ステップ2:ハンズオンとMicrosoft Foundry実機操作でイメージを掴む
AI-901の学習ガイドには、「REST API、SDK、CLIに慣れていること」が明記されています。Python SDKでチャットクライアントを作る、エージェントを呼び出す、、などのシナリオが問われるため、公式Learnの各ハンズオンを実践しつつ、Pythonでのサンプルコードを写経し、ターミナルから動かしておくとイメージが固まります。
コードを完全に理解する必要はなく、「重要な処理を認識できていること、Pythonコードの全体的な流れが分かること」が重要です。

「実際に手を動かすことが大事なのはわかるけど、環境構築がめんどくさい・・・。」という方、結構多いと思います👓
ですが、Microsoft Foundryでは、Webブラウザで動作する、セットアップ済みのVS Code(統合コードエディタ)の用意があるため、自端末の環境構築は不要です!📝💪
ステップ3:問題演習で知識を試す
ハンズオンで全体像をつかんだら、今度は「全体を掴む」ためではなく、「問題に正解する」ための問題演習を実施します。
この時は時間を意識せず問題を解き進めることと、不正解だった問題はピックアップして公式LearnもしくはUdemyとの往復により、知識を補強していく活動が重要です。

ステップ4:模擬試験を本番形式で繰り返す
仕上げは模擬試験です。模擬試験で制限時間内に問題を解き終わることを意識して演習を進めていきます。
もちろん合格基準の点数を取ることは重要ですが、もっと重要なのはスコアそのものより、「どの分野で失点しているか」です。例えば、Foundry実装パートで連続して失点する場合は、即座にハンズオンに戻ることをおすすめします。
・Microsoft LearnのハンズオンでPython SDKとREST APIの基本構造を押さえる
・最新問題で知識を補強する
・模擬試験で弱点分野を可視化する
3週間で合格するための具体的な学習ロードマップ

ここからが本題です。先ほどの4ステップ(公式Learn/Udemy+問題演習→ハンズオン→問題演習→模擬試験)を、実際の3週間スケジュールに落とし込みます。
AI-901はMicrosoft Foundryでの実装パート(55〜60%)が出題比率の中心になるため、「第2週でハンズオンに最大の時間を投資する」のが3週間プランの肝です。
第1週:問題演習+公式Learn(またはUdemy)で全体像をつかむ
最初の1週間は、「AI-901という試験の景色をつかむ」ことに集中します。テキストを最初から読むのではなく、問題演習からスタートして、現在地と合格までのギャップを可視化するのが最大のポイントです。
| 項目 | 詳細 |
| 1〜2日目 | 問題演習1周目を時間を測らずに実施し、現在の知識レベルと弱点を可視化 |
| 3〜4日目 | 公式LearnまたはUdemyでAI概念・責任あるAI・生成AIモデルの基礎を学習 |
| 5〜6日目 | テキスト分析、音声、Computer Vision、情報抽出など各ワークロードを整理 |
| 7日目 | 第1週の総復習。間違えた問題の解説を読み直し、第2週の学習計画を確定 |

第1週で重要なのは「完璧に覚えること」ではなく、「何を覚えなければいけないかを把握すること」です。問題演習を先に行うことで、闇雲な丸暗記を避けられます。
第2週:ハンズオンとMicrosoft Foundry実機操作でイメージを掴む+問題演習開始 ※Python・Azure経験者は省略可
2週目は、AI-901の本丸である「Microsoft Foundryを使ったAIソリューション実装」パートに集中します。
ここはハンズオン中心で進めるのが鉄則です。Foundryポータルでモデルをデプロイし、プロンプトを書き、エージェントを動かす一連の流れを自分の手で触っておくと、知識が記憶として定着します。
| 項目 | 詳細 |
| 8〜9日目 | Foundryポータルでモデルデプロイ、システム/ユーザープロンプト作成のハンズオン |
| 10〜11日目 | Foundry SDKで軽量チャットクライアント・シングルエージェントを構築 |
| 12〜13日目 | Speech、Vision、画像生成、Content Understandingのハンズオンを順に消化 |
| 14日目 | 問題演習2周目を開始(ハンズオンで触れた範囲を中心に解き直す) |
第3週:問題演習残り+模擬試験
3週目は、「合格できる状態を作って試験当日を迎える」仕上げのフェーズです。
新しい教材を増やすのではなく、これまで使ってきた問題演習と模擬試験を繰り返すことに集中します。残っている問題演習を一気に消化したうえで、模擬試験で本番形式の時間配分に慣れるのがゴールです。
| 項目 | 詳細 |
| 15〜16日目 | 問題演習2周目を完了。間違えた問題はLearn/Udemyに戻って解説と照合 |
| 17〜18日目 | 1回目の模擬試験を本番形式で実施。失点分野を特定して該当ハンズオンを復習 |
| 19〜20日目 | 2回目の模擬試験+頻出用語の最終整理(Foundryサービス名・生成AI関連用語) |
| 21日目(本番) | 受験当日。新しい知識は詰め込まず、軽い復習のみ |
分野別に押さえておきたい重要ポイント

AI-901で得点を伸ばすには、「分野ごとに何が問われやすいか」を意識した学習が効果的です。ここでは、公式Study Guideの2大ドメインに沿って、重要ポイントを整理します。
AI概念と機能(40〜45%)
このパートで頻出なのは、責任あるAIの6原則、生成AIモデルの仕組み、適切なモデル選定、AIワークロードの分類です。
とくに「生成AI・エージェント型AI・テキスト分析・音声・Computer Vision・情報抽出」の6つのシナリオの違いは必ず押さえておきましょう。
Microsoft Foundryでの実装(55〜60%)
AI-901の最大の山場です。
Foundryポータルでのモデルデプロイ、Foundry SDKを使ったチャットクライアント構築、シングルエージェントの作成と動作確認、Speechを使った音声応答、Computer Visionとマルチモーダル入力、画像生成、Content Understandingを使ったドキュメント・画像・音声・動画からの情報抽出が問われます。
とくにContent Understandingは新しい概念なので要注意です。
責任あるAI
公平性、信頼性と安全性、プライバシーとセキュリティ、包括性、透明性、説明責任の6原則は、AI-900と同様に出題されます。
原則ごとの「具体例とのマッチング」問題が頻出なので、各原則について1〜2個の典型シナリオを覚えておくと得点しやすくなります。
合格率を上げるための3つの落とし穴回避ポイント

3週間で合格を目指す場合、勉強時間が限られているからこそ、「やってはいけないこと」を避けるのも重要です。AI-901特有の失敗パターンを先に知っておきましょう。
・Pythonが不安だからとSDK・REST API分野を捨てる
・模擬試験を本番直前まで一度もやらずに突入する
特に多いのが、1つ目のハンズオンを飛ばしてしまう点です。AI-901では、Microsoft FoundryにおけるAIアプリ・AIエージェント開発が中核に据えられています。
公式Learnを読み進め、暗記した知識だけで臨むと、本番で「見たことのないFoundry実装問題」に大量に直面することになります。
この記事のまとめ
・出題ドメインは「AI概念(40〜45%)」と「Microsoft Foundryでの実装(55〜60%)」の2本柱
・前提としてPython基礎、Azureリソースの基本操作、REST API/SDK/CLIの理解が推奨される
・必要な勉強時間は未経験者で40〜50時間、IT経験者で20〜30時間が目安
・3週間プランは「第1週:演習+概念→第2週:ハンズオン+演習→第3週:演習と総仕上げ」が王道
・ハンズオンは飛ばさずに実施することが推奨
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AI-901の勉強方法に関するよくある質問(FAQ)
AI-901は本当に3週間で合格できますか?
はい、可能です。1日1.5〜2時間を確保し、Microsoft Learnのハンズオンと問題演習を並行して進めれば、未経験者でも3週間で合格ラインに到達できます。PythonとAzureに慣れている方ならさらに短期間で仕上げることも可能です。
AI-901の合格点は何点ですか?
1000点満点中、700点以上で合格です。割合にすると約70%なので、模擬試験で安定して80%以上を取れる状態を作っておくのが理想です。
AI-900の知識はAI-901でどれくらい役立ちますか?
責任あるAI、AIワークロードの分類、Computer Vision、NLPなどの概念部分はそのまま活かせます。ただし、AI-901ではMicrosoft Foundryでの実装が中心になるため、AI-900の知識だけでは不十分です。Foundry関連は別途学習が必要です。
Pythonが苦手でもAI-901は受かりますか?
十分に合格は可能です。AI-901で問われるPythonは、Foundry SDKのサンプルコードを読み解ける程度の基本構文レベルです。コードを書く力よりも、「何を読み込んで、何を返すのか」の流れを理解できれば十分対応できます。
AI-901の勉強で最も時間を割くべき分野はどこですか?
断然Microsoft Foundryでの実装パートです。出題比率が55〜60%と最大で、AI-900受験経験者でも未知の内容が多いためです。
Foundryポータルの操作、Foundry SDKでのチャットクライアント構築、Content Understandingの活用は必ずハンズオンで触っておきましょう。
AI-900資格保有者でもAI-901を受け直す必要がありますか?
受けなおす必要はありません。AI-900などのFundamentals(基礎)系資格は、一度合格すれば有効期限がなく、更新も不要な「永久有効」な資格です。そのため、AI-901と同等の資格であるAI-900の認定は今後も保持されます。
一方で、最新のFoundryスキルを示す追加資格としてAI-901試験に再度挑戦するのもよいでしょう。

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