この記事は、PMBOK第8版(PMBOK 8th Edition)の概要や主な変更点、PMP試験への影響、現場での活用ポイントまで、最新情報を知りたい方に向けて執筆しています。
これからのプロジェクト管理のトレンドや、効率的なPMP試験の学習方法も紹介するので、PMBOK第8版の全貌を知りたい方は必見です。

PMPについて調べていると、おそらくPMBOKという言葉を何度も見かけると思います。プロジェクトマネジメントの包括的な知識体系を網羅しているPMBOKについて、紹介しておきます!📚🔍
そもそも、PMBOKとは?PMP試験との関係を解説
PMBOKとは?
PMBOKとは、プロジェクトマネジメントの国際的な非営利団体であるPMI(Project Management Institute)が策定したProject Management Body of Knowledge(プロジェクトマネジメント知識体系)の略称のことです。
このPMBOKは、プロジェクトマネジメントの国際的な標準として広く認知され、多くの組織で活用されています。

PMIは世界中に支部を持ち、日本にも「PMI日本支部」があります。主な活動は、プロジェクトマネジメント知識体系(PMBOK®ガイド)の発行、PMP®などの資格認定プログラムの運営、研究・教育活動の推進、国際会議やセミナーの開催などです🌍📚
PMP試験との関係とは?

PMPとは、Project Management Professional(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)の略称のことです。
この資格も、PMBOKと同様にPMI(Project Management Institute)が認定する国際的なプロジェクトマネジメントの資格で、多くの業界で高く評価されています。
つまり、PMBOKとPMPは、運営元が一緒であり、PMBOKの改定によって、プロジェクト管理の知識体系がアップデートされるため、それに沿う形でPMP試験もアップデートが予定されています。
PMIとPMPの違いについて、以下のページで詳しく解説しています。

PMBOK第8版(PMBOK 8th Edition)の概要

PMBOK第8版(PMBOK 8th Edition)は、プロジェクトマネジメントの国際標準であるPMBOKガイドの最新版です。
英語版は2025年11月13日にKindle、2026年1月13日にペーパーバック版がリリース予定です。日本語版も2026年4月頃の公開が見込まれています。
第8版では、構造とアプローチの焦点の変更や、プロジェクトマネジメント原則の精緻化、プロセスとパフォーマンス領域の再統合など、現代の多様なプロジェクト環境に即した大幅なアップデートが行われます。

この説明だけだと「結局どう変わったの?」って分かりずらいと思います。
後続で説明しますが、超ざっくり説明すると「第6版」と「第7版」の良いとこ取りの進化になります👓💪
PMBOK第8版のリリース背景と現在の位置付け

PMBOK第8版のリリース背景には、グローバルなビジネス環境の変化や、デジタル技術の進化、アジャイル型プロジェクトの普及などがあります。
PMBOK第8版(英語版)では、以下の要点が挙げられています。
・生成AIソリューションをはじめとする、新技術の台頭
・プロジェクトマネージャーの役割の拡大
第7版では、現場での実践性や柔軟性を重視し、詳細な手続きまで記述されたプロセス指向型から抽象度の高い原則・原理指向のガイドラインへと大きく舵を切りました。
この改定は大規模なリニューアルとなりましたが、複雑化かつ迅速に変化するグローバル環境に適用可能な、多くのビジネスマンに受け入れられる変更となりました。
一方で、「抽象度が高い原則ベースのアプローチを、具体的にどう適用したらわかりずらい」という意見が寄せられました。
これに対応するため、PMIは「第8版」として、第6版の「プロセス指向」と第7版の「原理指向」を融合させた、新しいプロジェクトマネジメント標準を策定した、という経緯になっています。
日本語版・PDFなど各種入手方法と最新情報
PMBOK第8版の入手方法は、PMI公式サイトやAmazonなどのオンライン書店が中心となります。
PMI会員であれば、PDF版を公式サイトからダウンロード可能です。
英語版は2025年11月13日(Kindle)、2026年1月13日(ペーパーバック)にリリース予定で、日本語版の公開日は執筆時点では未定となっています。
最新情報はPMI日本支部の公式サイトをチェックしましょう。
- PMI公式サイトでPDF版ダウンロード(会員限定)
- Amazon等でKindle版・ペーパーバック版を予約・購入
- 日本語版の発売日は未定
| 入手方法 | リリース時期 |
| 英語Kindle版 | 2025年11月13日 |
| 英語ペーパーバック(書式)版 | 2026年1月13日 |
| 日本語版 | 未定(2026年3月頃?) |

私の推測ですが、過去のPMBOKの改定のスケジュールから逆算すると「2026年3月頃」がPMBOK第8版(日本語版)のリリース時期なのではないか、と踏んでいます🤔
PMBOK第7版から第8版への主な変更点と違いを徹底比較
PMBOK第8版では、従来の第7版から大きな構造的変化が加えられています。
特に、第7版の12の原則を簡素化し、6つの実践可能なプロジェクトマネジメント原則を定義するとともに、プロセスグループを5つの実用的な重点領域(開始、計画、実行、監視・管理、終了)として再構築しました。
さらに、技術的な作業方法を含むコア概念を、40の新規進化プロセスを含む7つの包括的なプロジェクトマネジメントパフォーマンス領域に統合しています。
以下で、各変更点を詳しく比較・解説します。
プロジェクトマネジメント原則の精緻化

PMBOK®ガイド第8版における「プロジェクトマネジメント原則の精緻化」は、プロジェクトマネジメントコミュニティからのフィードバックに基づき実施されました。
2. 価値に焦点を当てる(Focus on Value)
3. プロセスと成果物に品質を組み込む(Embed Quality Into Processes and Deliverables)
4. 責任あるリーダーとなる(Be an Accountable Leader)
5. すべてのプロジェクト領域に持続可能性を統合する(Integrate Sustainability Within All Project Areas)
6. エンパワーメント文化を構築する(Build an Empowered Culture)
| 第7版の内容 | 第8版での対応 | 変更の根拠 |
| 12の原則 | 6つの原則に簡素化 | 重複を最小限に抑え、実践的なものへ |
|
複雑さのナビゲーション、システム相互作用の認識
|
全体的な視点の採用に統合 | 複雑なシステムを包括的に把握するため |
| ステークホルダーとの効果的な関わり方、価値に焦点を当てる | 価値に焦点を当てるに統合 | 価値提供をプロジェクトの根本的な推進力とする |
| 状況に応じてテーラリングする |
テーラリングの専用セクションへ移行
|
実務家が具体的な管理手法での議論を好むため |
| リスクの最適化 | リスク・パフォーマンス領域へ移行 |
他の原則やパフォーマンス領域との関連で議論
|
プロセスグループを重点領域として再導入

第7版では、「原理指向」へのリニューアルに伴い、「重要領域」として記されていた「開始、計画、実行、監視・管理、終了」のプロセス管理は強く言及されることがなくなりました。
これを受け、第8版では、歴史的に認識されてきた5つのプロセスグループの概念を、より柔軟で現代的な「重点領域(Focus Areas)」として再定義し、再導入しました。
具体的な内容は以下の通りです。
| 名称 | 主な活動内容 |
| 開始(Initiating) |
新規プロジェクトまたは既存プロジェクトの新フェーズを定義するために実施されるプロセスや行動で構成されます。
初期の範囲定義、初期資金の確保、主要な関係者(ステークホルダー)の特定、プロジェクト管理の役割の割り当てなどが含まれます。 |
| 計画(Planning) | プロジェクトの意図する範囲を確立し、目的を定義・精緻化し、それらの目的を達成するために必要な行動方針を策定します。 プロジェクト管理計画やプロダクトバックログなどのアーティファクトの作成が含まれます。 |
| 実行(Executing) |
合意された行動方針に沿った方法で作業を完了するために実施されるプロセスや行動で構成されます。
リソースの調整、ステークホルダーエンゲージメントの管理、プロジェクト活動の遂行などが含まれます。 |
| 監視と統制(Monitoring and Controlling) | プロジェクトの進捗状況と実績を追跡、測定、検証、調整し、計画の変更が必要な領域を特定し、対応する変更を開始する行動で構成されます。 差異の分析、トレンドの評価、適切な進路修正の提案などが含まれます。 |
| 終了(Closing) |
プロジェクト、フェーズ、または契約を正式に完了または終了させるために実施される行動で構成されます。
プロジェクト情報のアーカイブ化、計画された作業の完了、組織リソースの解放などが含まれます。 |

「再定義」というのは、PMBOKで歴史的に使われていた「プロセスグループ」という考え方を、様々な開発アプローチ(予測型、適応型、ハイブリッド型など)を用いる現代のプロジェクトに併せる形で進化した、ということになりますね👓💪
知識体系の構成をより包括的かつ実践的なアプローチに変更
この変更は、第7版における「抽象度が高い原則ベースのアプローチを、具体的にどう適用したらわかりずらい」という意見に応える形で、「技術的な作業方法とプロセスをPMBOKガイドに直接統合する」変更が適用されました。
| 変更要素 | 第7版までのアプローチ | 第8版のアプローチ |
| 知識領域/パフォーマンス領域 | 8つのプロジェクトパフォーマンス領域を軸に構成 | 7つの包括的なプロジェクトマネジメントパフォーマンス領域に更新・統合 |
|
技術的な作業方法/プロセス
|
プロセスベースのガイドから原則ベースのANSI規格へと進化し、詳細なプロセス構造(ITTOs)への重点は弱まる | 40の新規進化プロセスとして再統合。これらのプロセスは、パフォーマンス領域構造に直接組み込まれる。 |
| プロセスの性質 | 知識領域は、特定のトピックに関連する一連のプロセスとして定義 | ビジネスマンがプロジェクトをテーラリングする際に必要に応じて参照され、ITTOs(インプット、ツールと技法、アウトプット)の例を含む技術的な説明を提供。 |
| 統合されたコア概念 |
モデル、手法、アーティファクトのリストが拡充
|
技術的な作業方法やその他の核心概念が、パフォーマンス領域構造に直接統合 |
第8版では、過去の版で説明された様々な概念(知識領域や技術的な作業方法など)が統合され、以下の7つの包括的なパフォーマンス領域に体系化されました。
2. スコープ
3. スケジュール
4. 財務
5. ステークホルダー
6. リソース
7. リスク
AI(人工知能)活用の追加領域
PMBOK第8版では、付録(Appendix)としてAI(人工知能)の活用について新しく言及されています。
生成AIの台頭の背景の説明から始まり、プロジェクトマネジメントの重要性が強調されている一方で、AIの利用に対する懸念やリスクについても言及されています。
・責任ある利用と倫理的懸念(著作権、バイアス、説明責任など)
・AIによる知識体系の管理と漏洩へのリスク

PMBOKでは、生成AIを単なるツールとしてではなく、プロジェクトマネジメントの効率性、戦略的価値、および倫理的責任に深く影響を与える現代のプロジェクト環境の不可欠な要素として見なしています🚀🦾
PMBOK第8版のPMP試験や試験範囲への影響
PMBOK第8版のリリースは、PMP試験や現場のプロジェクトマネジメントに大きな影響を与えます。
試験範囲や出題傾向の変化、現場で求められるスキルや知識のアップデートが必要となるため、受験者や実務者は早めの情報収集と対策が重要です。
以下で、PMP試験や現場への具体的な影響を詳しく解説します。
PMP試験のアップデートスケジュール

PMI公式サイトでは、2026年7月に世界中で新しいPMP試験が利用可能であることが正式にアナウンスされました。
PMP試験の改定までのスケジュールは以下の通りとなります。
| 時期 | 内容 |
| 2025年11月 |
PMBOK第8版(英語版)が出版
|
| 2026年3月(予想) | PMBOK第8版(日本語版)が出版 |
| 2026年4月 | 学習リソースが更新され、利用可能になる ・オンデマンド準備 ・練習試験 ・PMI Study Hall® ・インストラクター主導コース |
| 2026年7月 | 世界中で新しいPMP試験が利用可能になる 更新された試験を世界中で導入される |

現行版(第7版ベース)のPMP試験を受験したい場合は、2026年7月までに、テストを受ける必要があることが言及されています。⚠️🤔
既にPMP試験の対策を始めている人は、2026年7月までには、必ずPMP試験に合格しておきたいですね・・・!!
試験ドメインの比重の変更
試験の出題範囲を構成する3つのドメイン(People、Process、Business Environment)の出題比率が大きく変更されました。特に「Business Environment(ビジネス環境)」ドメインの比率が大幅に増加しているのが特徴です。
| ドメイン | 第7版ベースの比率 | 第8版ベースの比率 |
| I. People | 42% | 33% |
|
II. Process
|
50% | 41% |
| III. Business Environment | 8% | 26% |

この変更は、「プロジェクトマネージャーの役割の拡大」を踏まえ、プロジェクトの実行やチーム管理だけでなく組織や外部環境(Business Environment)への影響と適応の側面がより重要になっていることを反映していると思われます🤔
プロジェクトマネジメントアプローチの重点の変化
第8版の導入により、試験で問われるプロジェクトマネジメントアプローチの種類の比率が、適応型(アジャイル/ハイブリッド)にさらに傾倒しました。
| 開発アプローチ | 第7版ベースの比率 | 第8版ベースの比率 |
| 予測型 | 50% | 40% |
|
適応型(アジャイル)およびハイブリッド型
|
50% | 60% |
この変化は、PMP試験が、予測型だけでなく、適応型(アジャイル)およびハイブリッド型のアプローチに焦点を当てていることを明確に示しており、現代のプロジェクトマネジメント実務における多様なアプローチへの対応を強調しています。
試験の構成(問題数、時間、休憩)の変更

PMP試験の改定に伴い、試験の構成にも若干の変更が予定されています。
2. 試験時間が230分から240分に変更
3. 試験中の休憩が10分2回から5分2回に短縮
4. ケーススタディ、グラフィックスベースなど、多肢選択式以外の問題形式の導入

問題形式と問題数が増える、試験時間がさらに長くなる、休憩時間が短くなる、、と、PMP試験はよりハードになっていきそうですね💦🤔
改定後のPMP試験は対策が難しい

PMP試験が改定されると、以下の理由により、試験の対策が難しくなります。
・合格体験記が少なく、どういう勉強をしたら合格できるのかわかりずらい
特に改定直後は、学習教材や参考資料が追いついていないため、どの範囲をどの深さで学習すべきか判断しにくい・どの教材が有効なのか、どういう出題傾向なのかといった実践的な情報が不足する状況が生まれます
結果として、受験者は旧版の知識を流用しながら最新仕様との違いを自分で補い理解しなければならず、効率的な学習が難しくなります。

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PMP試験は改定のたびに難化傾向にあるため、その意味でも今のうちに取得しておくのがおすすめです。
PMP試験の効果的な対策法については、以下の記事で解説しています。

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