「ITILファンデーションv3って何?」「v4になって何が変わったの?」と疑問に思っていませんか?IT運用・サービスマネジメントの国際標準資格であるITILファンデーションは、2019年にv3からv4へと大きく進化しました。
実は、v3とv4では試験範囲や重要概念が大きく異なり、適切な対策をしないと合格が難しくなります。現在はv4が主流となっており、これからITIL資格を取得する方は、v4の理解が必須です。

この記事では、ITILファンデーションv3とv4の違いを徹底比較し、効率的な勉強方法から無料問題集まで詳しく解説します。あなたに最適な学習方法を見つける参考にしてください🔍
ITILファンデーションとは
ITILファンデーションは、ITサービスマネジメント(ITSM)のベストプラクティス集であるITILの基礎資格です。世界中で認知されている国際標準資格であり、IT運用・サービス提供における体系的な知識を証明できます。
システム運用担当者、サービスデスク担当者、ITマネージャーなど、ITサービスに関わる幅広い職種の方が取得を目指す資格です。ITILは時代の変化に合わせて進化を続けており、2019年に従来のv3からv4へと大きくバージョンアップしました。
ITIL4ファンデーション試験の概要は、以下のページでも解説しています。

ITILv3とv4のリリース背景
| バージョン | リリース年 | 背景 |
| ITIL v3 | 2007年 | サービスライフサイクルの概念を導入し、プロセス指向のアプローチを確立 |
| ITIL 2011 Edition | 2011年 | v3のマイナーアップデート版(v3の延長線上) |
| ITIL 4 | 2019年 | デジタル変革、アジャイル、DevOpsなど現代のIT環境に対応した大幅な刷新 |

ITIL v4は単なるマイナーアップデートではなく、現代のビジネス環境に合わせた大規模なリニューアルとなっています!💪
ITILファンデーションv3とv4の主な違いを徹底比較
ITILファンデーションv3からv4への移行では、試験範囲や重要概念が大きく変更されました。以下で、主要な違いを詳しく比較していきます。
・プロセスからプラクティスへの概念転換
・アジャイル・DevOpsとの統合
・4つの側面の導入
・従うべき原則の強化
基本フレームワークの変更:サービスライフサイクルからサービスバリューシステムへ

ITILv3とv4の最も大きな違いは、基本フレームワークが「サービスライフサイクル」から「サービスバリューシステム(SVS)」へと変更されたことです。
ITIL v3:サービスライフサイクル
v3では、ITサービスを5つのライフサイクルステージで管理する考え方が中心でした。
・サービスデザイン(Service Design)
・サービストランジション(Service Transition)
・サービスオペレーション(Service Operation)
・継続的サービス改善(Continual Service Improvement)
ITIL 4:サービスバリューシステム(SVS)
v4では、組織全体がどのように協力して価値を創造するかに焦点を当てた、より柔軟なフレームワークに進化しました。
・ガバナンス
・サービスバリューチェーン(Service Value Chain)
・プラクティス
・継続的改善

v3の「ライフサイクル思考」から、v4の「価値創造思考」への転換は、現代のビジネス環境における柔軟性と迅速性の重要性を反映しています!🚀
プロセスからプラクティスへの概念転換
ITIL v3では「26のプロセス」という用語が使われていましたが、v4では「34のプラクティス(Practices)」という概念に進化しました。
| 項目 | ITIL v3 | ITIL 4 |
| 用語 | 26のプロセス | 34のプラクティス |
| 分類 | 5つのライフサイクルステージに分類 | 3つのカテゴリに分類 (一般管理、サービス管理、技術管理) |
| アプローチ | プロセス指向(手順重視) | 実践指向(柔軟な適用) |
「プロセス」から「プラクティス」への変更は、単なる用語の変更ではありません。組織の状況に応じて柔軟に適用できる実践的なアプローチを重視する姿勢の表れです。
ITIL 4の34のプラクティスの分類
・戦略管理、ポートフォリオ管理、アーキテクチャ管理、サービス財務管理など【サービス管理プラクティス(17)】
・インシデント管理、問題管理、変更管理、サービスレベル管理など【技術管理プラクティス(3)】
・デプロイメント管理、インフラストラクチャとプラットフォーム管理、ソフトウェア開発と管理
アジャイル・DevOpsとの統合

ITIL v4の大きな特徴の一つが、アジャイル、DevOps、Leanなど現代的な働き方との統合です。v3が主にウォーターフォール型の開発を前提としていたのに対し、v4はより柔軟で迅速な開発手法にも対応しています。
| 要素 | ITIL v3 | ITIL 4 |
| 開発手法 | 主にウォーターフォール型を想定 | アジャイル、DevOps、Leanとの統合 |
| 変更管理 | 厳格な承認プロセス | 継続的デリバリーに対応した柔軟な変更管理 |
| リリース頻度 | 計画的な大規模リリース | 頻繁な小規模リリースにも対応 |

ITIL 4では、「ITILはアジャイルと対立するものではなく、共存できる」という姿勢が明確になっています!これは現代のIT環境において非常に重要なポイントです💡
4つの側面の導入
ITIL 4では、サービスマネジメントを包括的に捉えるための「4つの側面」という新しい概念が導入されました。これはv3には存在しなかった考え方です。
1. 組織と人(Organizations and People)
2. 情報と技術(Information and Technology)
3. パートナーとサプライヤー(Partners and Suppliers)
4. バリューストリームとプロセス(Value Streams and Processes)
これらの4つの側面は、サービスを設計・提供する際にバランスよく考慮すべき重要な要素を示しています。v3では個別のプロセスに焦点が当たっていましたが、v4ではより全体的な視点が求められます。
従うべき原則の強化

ITIL 4では、7つの従うべき原則が重要な位置づけとなっています。これらは、あらゆる状況で適用できる普遍的な推奨事項です。
1. 価値に焦点を当てる(Focus on Value)
2. 現状からはじめる(Start Where You Are)
3. フィードバック元に反復して進化する(Progress Iteratively with Feedback)
4. 協働し、可視性を高める(Collaborate and Promote Visibility)
5. 包括的に考え、取り組む(Think and Work Holistically)
6. シンプルにし、実践する(Keep It Simple and Practical)
7. 最適化し、自動化する(Optimize and Automate)
v3にも類似の概念はありましたが、v4ではこれらの原則がサービスバリューシステムの中核として明確に位置づけられています。
ITILファンデーション試験への影響:v3とv4の試験の違い
バージョンの違いは、当然ながら試験内容にも大きな影響を与えます。v3試験とv4試験の違いを理解しておきましょう。
試験の基本情報の比較
| 項目 | ITIL v3試験 | ITIL 4試験 |
| 問題数 | 40問 | 40問 |
| 試験時間 | 60分(日本語:75分) | 60分(日本語:75分) |
| 合格ライン | 26問正解(65%) | 26問正解(65%) |
| 試験範囲 | 5つのライフサイクルステージ、26のプロセス | サービスバリューシステム、34のプラクティス、7つのガイディング・プリンシプル |
| 現在の状況 | 2023年に終了(現在は受験不可) | 現行の試験(2019年〜) |

2023年以降、ITIL v3の試験は終了しています。現在ITILファンデーションを受験する場合は、必然的にITIL 4試験となります!⚠️
出題範囲と重点領域の変化
v3試験とv4試験では、出題される重点領域が大きく異なります。v3の知識だけでv4試験に臨むと、合格は困難です。
ITIL v3試験の主な出題範囲
・サービスデザインのプロセス
・サービストランジションの管理
・サービスオペレーションの実践
・継続的サービス改善のアプローチ
・26のプロセスの目的と主要活動
ITIL 4試験の主な出題範囲
・7つのガイディング・プリンシプルの適用
・サービスバリューチェーンの6つの活動
・4つの側面(Dimensions)の理解
・34のプラクティスのうち、特に重要な18のプラクティス
・継続的改善モデルの実践
ITILファンデーション合格への効率的な学習ロードマップ

ITILファンデーション試験に効率的に合格するための学習ロードマップをご紹介します。標準的な学習期間は3週間、学習時間は30時間程度が目安です。
【第1週】まずは問題集を解いてみる
最も効率的な勉強方法は、「問題集→参考書→問題集」のサンドイッチ方式です。最初から公式ガイドブックや参考書を使って体系的に知識をインプットすると、全体の理解に時間がかかってしまいます。
最初から問題集に取り掛かることで、以下のメリットがあります。
・自身の現在の知識レベルと、試験で合格するための知識レベルのギャップを理解できる
・試験で問われやすい単元、問われにくい単元を把握し、重点的に勉強すべき単元が把握できる
この段階では、資格試験の全体像を掴むことを優先しましょう。
【第2週】参考書や動画教材を活用して体系的な知識を身に着ける
資格試験の全容が把握できたところで、参考書や動画教材を活用し、知識レベルのギャップを埋めていきます。
特にITILファンデーションでは、以下の単元が重点的に出題されますので、しっかりと押さえる必要があります。
・従うべき原則
・サービスバリューチェーン(SVC)
・15の管理プラクティス(インシデント管理、問題管理、変更管理など)
各単元の正確な用語ので意義や目的、主要な活動を正確に理解しましょう。
【第3週】問題集で改めて実践トレーニング
知識のインプットが一通り終わったら、改めて問題集を繰り返し解くことに集中します。
・間違えた問題と、その単元を重点的に復習する
・2周目、3周目と繰り返し、正答率80%以上を安定させる
・模擬試験を時間を計って実施(本番シミュレーション)

問題を解くことで、実際の試験でどのような形式で問われるかが分かり、知識の定着度も確認できます!📚
【まず判断】今のレベルを知るためにも問題を解くことが重要
ITILファンデーション資格が自分に必要かどうか、また現在の知識レベルを判断するには、まず実際の試験問題を解いてみることを強くおすすめします。問題を解くことで、自らの現在の知識レベルを客観的に把握でき、学習の必要性を正確に判断できるからです。
例えば、サンプル問題をいくつか解いてみて、ほとんど正解できるようであれば、すでに基礎知識は十分身についている証拠です。その場合は、短期集中で試験対策を行い、早期の合格を目指すという戦略が取れます。
一方、多くの問題で間違えたり、ITIL用語の意味が分からなかったりする場合は、基礎から体系的に学ぶべきサインです。まずは無料で公開されているサンプル問題や模擬試験を活用して、自らのレベルを確認してみましょう。
ITILファンデーションの学習は問題集がおすすめ

ITILファンデーションの学習で最も効率的なのは、良質な問題集を繰り返し解くことです。IT Concepts Japanでは、実際の試験と同等レベルのITIL4ファンデーション問題集を提供しており、多くの合格者を輩出しています。
IT Concepts Japanの問題集の特徴は、単に答えを覚えるのではなく、詳細な解説を通じて本質的な理解を深める点です。各問題には、なぜその答えが正解なのか、他の選択肢はなぜ不正解なのかといった解説が付いており、知識の定着に役立ちます。

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まとめ
ITILファンデーションv3とv4の違いを理解することは、効率的な試験対策と実務での活用において極めて重要です。本記事の内容をまとめると以下のとおりです。
・ITIL v3は2020年に終了し、現在はITIL 4が主流(v3試験は受験不可)
・v4では「サービスライフサイクル」から「サービスバリューシステム」へと基本フレームワークが変更
・「26のプロセス」から「34のプラクティス」へと概念が進化し、より実践的なアプローチに
・アジャイル・DevOpsとの統合、4つの側面の導入など、現代のIT環境に対応
・7つの従うべき原則が中核概念として強化
・効率的な学習には、体系的な知識習得と問題集の繰り返しが不可欠
迷っている方は、実際に問題を解いてみて自らのレベルの確認をおすすめします。累計利用者数25,000人以上、合格実績に定評がある当問題集を、この機会にぜひお試しください!
よくある質問
ITIL v3の資格を持っていれば、v4試験は免除されますか?
いいえ、ITIL v3の資格を持っていても、v4試験は免除されません。
ただし、v3資格保有者は、基礎的なITサービスマネジメントの知識があるため、v4の学習はスムーズに進む可能性があります。しかし、v3とv4では重要概念や用語が大きく異なるため、v4固有の内容をしっかりと学習する必要があります。v4試験を受験する場合は、v4の公式ガイドブックや問題集を使って対策しましょう。
ITIL v3の知識は、v4の学習に役立ちますか?
はい、v3の知識は一定程度役立ちますが、注意が必要です。
v3で学んだITサービスマネジメントの基本的な考え方(インシデント管理、問題管理、変更管理など)は、v4でも引き続き重要です。ただし、v4では用語や定義、フレームワークが大きく変更されているため、v3の知識をそのまま適用することはできません。特に「プロセス」から「プラクティス」への概念転換、サービスバリューシステムの理解など、v4固有の内容はしっかりと学習する必要があります。
ITILファンデーションの有効期限はありますか?
ITIL4ファンデーション資格には合格から3年間の有効期限が設定されています。
2023年1月より更新制が導入され、期限内に同資格の再試験、上位資格の取得、または継続学習(CPD)の記録・登録を行うことで、有効期限をさらに3年間更新可能です。
ITILファンデーションv4の難易度は?
ITILファンデーションv4は、適切な学習をすれば十分合格可能な難易度です。
40問中26問正解(65%)で合格できるため、完璧な理解は必要ありません。ただし、ITIL特有の用語や概念を正確に理解する必要があり、曖昧な知識では合格は難しいです。IT運用経験者であれば20時間、IT未経験者でも30時間程度の学習で合格レベルに達する方が多いです。公式トレーニング受講者の合格率は比較的高く、独学でも問題集を繰り返し解くことで十分合格可能です。
ITIL v3とv4、どちらを勉強すべきですか?
現在は必ずITIL 4を勉強すべきです。
ITIL v3の試験は2020年に終了しており、現在は受験できません。これから ITILファンデーション資格を取得する場合、必然的にITIL 4試験となります。また、実務面でも、ITIL 4は現代のIT環境(アジャイル、DevOps、デジタル変革など)に対応した最新のフレームワークであり、実践的な価値が高いです。v3の知識がある方も、v4の新しい概念(サービスバリューシステム、ガイディング・プリンシプル、4つの側面など)を学ぶことをおすすめします。
ITIL4ファンデーションの受験料は?
会場により異なりますが、約45,000円〜50,000円です。
高い受験料のため、一発合格をすることが求められます。詳しくは以下ページで解説しています。


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