【無料問題集付き】PL-900試験とは?試験の難易度や試験内容、勉強時間を解説します。

くらうど まにあ子

都内ITベンチャーのSREエンジニア。
IT未経験(文学部卒)からSIerでキャリアを開始し、現在エンジニア歴は7年程度。
資格勉強が好きな自称資格オタク。
Azure資格10冠/GCP資格5冠

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PL-900試験とは?試験を受けるべき対象者や難易度を解説!

PL-900試験は、マイクロソフト社のローコードツールの総称である、「Power Platform」に関する初級レベルのスキルを評価する、Microsoft Azureの認定資格試験です。 

Microsoft Power Platformを使用すると、
・承認フローなどの、ビジネスフロー
・社内問い合わせのAIチャットボット
といったシステムを、コーディング不要で組み上げることが可能です!
特に、Microsoft 365を導入している企業では、間違いなく使えて損のない知識です。

この試験は、Power Apps、Dataverse とのデータ接続、Power Automate など、Microsoft Azureが提供するクラウド サービスに関する基本的な概念や知識をテストします。この試験では以下に関する知識が問われます。

  • Microsoft Power Platform のビジネス価値を説明する
  • Microsoft Power Platform の製品機能を説明する
  • 補完的な Microsoft Power Platform ソリューションを説明する

この試験では受験資格としての前提資格や実務経験は求められず、年齢・国籍を問わずどなたでも受験が可能です。

Microsoft Power Platformへの初めてのアプローチや、Microsoft Power Platformを使用したサービス開発に興味のある方とって最適な資格試験となっています

PL-900の他に、Microsoft Azureの資格には、以下のようなものがあります。資格名をクリックすると、各資格の解説が記載されたページに移動します。

資格名 認定試験レベル 主要な内容 試験の需要 知名度
MS-900: Microsoft 365 Fundamentals Fundamentals Microsoft 365 の機能に関する基礎的な知識
AI-900: Azure AI Fundamentals Fundamentals AI全般、またはAzureに関係するAIの基礎的な知識
DP-900: Azure Data Fundamentals Fundamentals クラウドでデータの操作全般、またはAzureのデータサービスに関する基礎的な知識
AZ-900: Azure Fundamentals Fundamentals クラウドの概念全般、特に Azure に関する基本的な知識 超高
PL-900: Power Platform Fundamentals Fundamentals Microsoft Power Platform に関する基礎的な知識
 SC-900: Security, Compliance, and Identity Fundamentals Fundamentals セキュリティ、コンプライアンス全般、特にAzure に関するセキュリティの基本的な知識
AZ-104: Microsoft Azure Administrator ロールベース(中級) Microsoft Azure 環境の実装、管理、監視に関する専門的な知識 超高
AZ-204: Azure Developer Associate ロールベース(中級) Microsoft Azureの中級レベルの開発すべてのフェーズに関する専門的な知識
AZ-500: Azure Security Engineer Associate ロールベース(中級) Microsoft Azureの中級レベルのセキュリティ制御に関する専門的な知識
AZ-305: Microsoft Azure Infrastructure Solutions の設計 ロールベース(上級) Microsoft Azure インフラストラクチャ ソリューションに関する専門的な知識

上記を含む、Microsoft Azure認定試験の全22種類の説明や、資格の有効期限や資格取得のメリットなど、詳しい情報は以下で解説しています。

【無料問題集付き】Microsoft Azure 認定資格とは?主要22種類の難易度やメリット、おすすめの勉強順を完全解説
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PL-900試験の概要

Power Apps、Dataverse とのデータ接続、Power Automate など、Microsoft Azureが提供するクラウド サービスに関する基本的な概念や知識を証明するために受験される方には、「PL-900」試験が用意されています。

項目 概要
試験名 PL-900: Power Platform Fundamentals
試験内容 Microsoft Power Platform に関する基礎的な知識
試験日 通年実施
試験時間 45分
問題数 小問:55~60問
合格点 700(1000点満点)
試験方式 CBT(Computer Based Testing)方式
マウスによる選択方式
受験場所 テストセンター、自宅受験(ピアソンVUE)
受験料 一般: 13,200円(税込) 学生: 7,700円(税込)
合格率 不明 ※非公開
有効期限 なし

私の場合、プロジェクトにアサイン先がPower Platformを使用した社内業務効率化の案件であり、「どうせならしっかりと勉強しておきたい!」と思い、資格試験を受けることに決めました。

資格試験対策で勉強した内容が、業務に直接活かすことが出来たので、非常に価値のある資格試験だと思います!💪💪

PL-900試験の出題内容と重要なキーワード、所感

PL-900試験の出題範囲には、以下の項目が挙げられます。

  • Microsoft Power Platform のビジネス価値を説明する (20–25%)
  • Microsoft Power Platform の基本コンポーネントを特定する (10–15%)
  • Power BI の機能を実証する (20–25%)
  • Power Apps の機能を実証する (25–30%)
  • Power Automate の機能を実証する (10–15%)
  • 補完的な Microsoft Power Platform ソリューションを説明する (1–5%)

それぞれの出題範囲について、重要な点や、所感などをまとめたものが、以下の表になります。試験対策の参考にしてください。

Azure資格全体の特徴になりますが、試験範囲が頻繁に更新されるため、Microsoft Copilot Studioにおける生成AIを使用したサービス開発など、最新のPower Platformに関する知識を習得しておく必要があります。

区分 重要なキーワード、所感など
Microsoft Power Platform のビジネス価値を説明する
  1. ビジネスプロセスの自動化と効率化: Power Platformのコラボレーションによって実現できる、ビジネスプロセスの説明
  2. データの可視化と分析: Power Platformを使用して、データの収集、分析、可視化による、迅速な意思決定や戦略の立案、顧客エンゲージメントの向上などの説明
Microsoft Power Platform の基本コンポーネントを特定する
  1. Power Appsの理解: 低コードのアプリケーション開発プラットフォームである Power BI、Power Apps、Power Automate などの概要、ビジネスプロセスを自動化する方法を理解する。
  2. Power BIの活用: Power BIを使用して、データをダッシュボードやレポートに変換し、リアルタイムの洞察を得る方法の説明
Power BI の機能を実証する
  1. データのインポートと変換: Power BIを使用して、様々なデータソースからデータをインポートし、必要な形式に変換する方法の理解。クラウドサービスなどのデータソースからのデータの取り込みと変換。
  2. 可視化と分析の実施: Power BIを使用して、データをダッシュボードやレポートに可視化し、分析する方法の理解。
Power Apps の機能を実証する
  1. アプリケーションの作成とデプロイ: Power Appsを使用して、低コードでアプリケーションを作成し、デプロイする方法の理解。フォームや画面の作成、データの連携、コントロールの配置と設定などの説明。
  2. データの操作と処理: Power Appsを使用して、データの操作と処理を行う方法の実践。データの取得、保存、更新、削除などの操作を行い、アプリケーション内でデータを効果的に管理するスキルの向上。
Power Automate の機能を実証する
  1. フローの作成と自動化: 業務プロセスやタスクの自動化を行うフローを作成する方法の理解。さまざまなトリガーを設定し、アクションを定義して、自動化されたワークフローを構築するスキルの説明。
  2. 外部サービスとの統合: Power Automateを使用して、外部のサービスやアプリケーションとの統合を実現する方法の理解。メールの送受信、ドキュメントの自動処理、タスクの割り当てなど、さまざまな外部サービスとの連携を実現するフローを作成するスキルの説明。
補完的な Microsoft Power Platform ソリューションを説明する
  1. Power Platform ソリューションの統合:Power BI、Power Apps、Power Automate、Microsoft Copilot Studio を組み合わせて、ビジネスプロセスの自動化、データの可視化、チャットボットの作成など、総合的なビジネスソリューションを提供する方法の理解。

試験内容についてのより詳しい情報はマイクロソフト公式サイトよりご確認ください。

PL-900試験の勉強時間と合格するためのポイント

PL-900試験を勉強する時間の目安は以下の通りです。

  • 1年程度、Power Platformを使用した経験のある方・・・1カ月
  • Power Platformをに関連する業務経験がない方・・・2カ月

PL-900試験では、他のAzure資格の初級試験と異なり、実践的なシチュエーションにおけるPower Platformの使用に関する知識が問われる印象です。

試験対策として、一度もPower Platformに触ったことがない方は、ハンズオンなどを利用して実際にサービスを作成してみることをおススメします!!!

例えば、PL-900では、以下のような問題が出題されます。

 
あなたは、AI Builder を使用した新規サービスの提案をする必要があります。 次の選択肢のうち、AI Builder で使用できるデータに関する洞察例はどれですか。(3つ選択)



正解:③、④、⑤(正解の理由は問題集で解説しています!)

まとめ:PL-900試験について

PL-900試験についてまとめると、以下のようになります。

まとめ
  • Microsoft Power Platform とは、マイクロソフト社のローコードツールの総称のことを指す
  • PL-900は Microsoft Power Platform に関する基礎的な知識が問われる、初級レベルのMicrosoft Azure認定資格
  • 45分で55~60問が出題され、合格ラインは70%
  • 概念的な知識よりも、実践的な内容が問われる
  • 1年程度、Power Platfromの利用経験がある方で1か月、それ以外の方で2か月程度の勉強時間が必要である

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